朝晩の冷え込みが、木々の葉を色付け、カラフルな絨毯を作り上げる。
足早に過ぎ去る秋を慈しむことも、
日常の些細な変化を楽しむことも、
移ろいゆく四季を愛でる文化がある日本人ならではの感覚かもしれません。
今日も、小春日和です。
ふと立ち寄った公園で、鳥たちが囀る声を聴くだけで、
子供たちがカラフルな落ち葉を蹴散らして笑う声を聴くだけで。
なんとなく、わびさびを感じられるこの頃です。
カラフルな落ち葉を腰を折って拾っているとふと、
ジャン=フランソワ・ミレーの『落穂拾い』を思い出します。
この裏話のように、(当たり前ですが)公園の所有者でもなんでもない人物が、
こうやって自然の恩恵を受けている様を思うと、
自身が本当にちっぽけなひとりに思えてなりません。
拾う側ではなく、もっと分け与える側にまわりたい、そう思います。